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2月16日の二つの縁日 [住職日記]

金剛座寺では、2月16日に二つの意味で供養を行います。

一つは、西行法師の入寂日で、円位忌といいます。普通は前日の涅槃会と合わせて行うため2月15日に法要が行われます。金剛座寺には、西行が立ち寄って寺の地主桜の木を見て歌を詠んだと伝わっており、その歌がお寺の御詠歌となっております。

「昔より菩提の上木それながら出し仏の影ぞ残れり」
 意味:昔から菩提樹は釈尊の物語を伝えている。(それと同じようにこの藤原不比等創建の寺の桜の木は私の先祖である藤原家のことを思い起こさせる。)

という意味です。史実の有無はわかりませんが、西行法師は奈良から伊勢の行脚を行っていますのでそこから生まれた信仰なのでしょう。私の好きな西行歌に「なにごとのおはしますかはしらねども かたじけなさになみだこぼるる 」という伊勢神宮参拝の折りに読んだ歌があります。日本人の信仰心を端的に表している歌だと思います。西行法師はとても人間的な生き方をされた方で、煩悩の苦しみに左右されながら仏道を歩む姿が、自身の振り返りになります。今日は床の間に寺宝の富士見西行の掛軸を掲げています。

二つ目は、日蓮聖人が生誕された嘉日になります。日蓮宗系の寺院では生誕法要が行われていると思います。日蓮聖人の生誕日の記録は史実にはないのですが2月16日が昔から生誕日として信仰されているます。前日が涅槃会のため釈尊再誕思想から発生したのではないかといわれています。金剛座寺は天台宗ですが、愚僧が日蓮聖人の信望者であり、そのご縁で僧侶となり廃寺寸前の金剛座寺が復興したため、そのご報恩のために当寺ではお祀りしております。
 他に立教日にあたる4月28日、入寂日の10月13日も供養日として、その日は、立正安国論、観心本尊抄等を拝読し供養しております。昨年10月は初めて日蓮聖人報恩祭であるお会式を開催しました。ただし私の学んだ日蓮観は、日蓮宗系の日蓮観とは必ずしも一致しておりません。日蓮宗系の教学では法華経・遺文の一文を取りあげて日蓮聖人の排他主義を絶対としますが、私は日蓮聖人の法華思想は本来排他主義を越えてもっと包括的であると考えています。天台で出家した日蓮聖人が天台宗の教えを捨てて立教したのではなく天台教学の正当である自負を愚僧も学んでいきたいと考えています。いずれ後世の金剛座寺住職に継承するためにも自論をまとめて論述する予定です。

合掌


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決意・・・ [住職日記]

オウム真理教の信者が増えているというニュースを見ました。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20111117-00000067-jij-soci

 私が東京の職場にいた頃、最寄の駅でオウムシスターズが布教の為、楽しそうに踊っていたことを思い出します。
その、一見楽しそうな喜びの姿に、孤独で悩む若者は惹かれて、安易にオウムに入っていったのでしょう。
仲間が支えあいながら厳しい肉体的苦痛の修行をクリアすることは、わかりやすいやり甲斐であり、生きる証になっていたのだと思います。
しかし家族からも無理やり別れさせ、社会から隔離断絶させる宗教はとてもマトモとは思えません。

その後、オウムは麻原彰晃の妄想によってハルマゲドンの現実化を目指すべく、サリン事件や誘拐殺害事件を起こしました。
地下鉄サリン事件では、私は前日同時刻に、まさに事件発生現場である営団地下鉄を利用して帰省しておりました。
私の職場の一人も軽傷でしたがサリンに合ってしまい入院しました。

 私は宗教は自由と考えておりますが、やはりこのような事件があるとそれだけでいいのだろうかと考えざるをえません。
現代人の悩みに既成の伝統教団が対応していないことも、危ない宗教に走る一因を作っているのだと自戒を込めて思います。
寺の復興が私の目的ではありません。
寺の復興はあくまでも人々を仏さまの教えに導く手段であります。
私も天台僧として法華仏教の布教により一層精進しなければならないと自身を戒めました。
合掌


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中万町自治会文化祭 H23.11.19 [住職日記]

 乳熊寺のある松阪市中万町自治会の文化祭が、20日、21日に自治会館で開かれます。
私も自作仏画を一品、出展しました。
 この中万町自治会では、たいへん住民の交流が盛んで、多くの作品が見られます。
中万町も一人ぐらしの老人が多いのですが、孤独にならないよう、自治会で集まってみんなでいろいろと創作を楽しんでいることを伺いました。
 地域コミュニティーがどんどん壊れている中で、どのように共同体を作っていくかは中万町だけでなく日本の大きな課題です。
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多気町の虹 H23.11.20 [住職日記]

奇麗な虹が出ていました。
自然の美しさに感謝。合掌
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横山欣司先生宅へ H23.11.21 [住職日記]

 お寺作務中、少し時間が空いたので、ご縁をいただいた勢和地区の陶芸家、横山欣司先生の窯を見学に行って参りました。
 横山先生にご案内いただいた窯は、半地下穴窯といって、昇り釜より前の形態の窯だと教えていただきました。
横にあったログハウスの建物にはたくさんの作品が所狭しと並んでおりました。
お茶をいただきながら、いろいろとお話をすることができました。

 売れっ子陶芸家でも陶芸だけで生活することはなかなか難しい時代、さらに不景気が追い打ちをかけています。
その中でも土を練れることは幸せだとお話しくださいました。
勢和の集落を離れた山中で田舎生活も20年とのこと。
窯の上には土仏が置かれていましたが、横山先生の志がよく感じられました。

合掌


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保護司研修 H23.11.15 [住職日記]

2回目の保護司研修に行ってまいりました。
今回から法務局入館の際には、菊紋に法の字がある証票バッジをつけて、保護司身分証を受付に提示しての入館です。
今回の研修は実際の事例中心の研修で、先輩保護司さんとの懇談会でした。

先輩保護司のお話は、とても現実的で参考になりました。
また仕事の中で愛情を持って接されていることに感動を覚えました。
裏切られることも多いそうですが、挫けず対応しているとのことでした。
保護司を通して自身の価値観も変わったとのお話しにはまた感動でした。

日本社会の治安は、ただ日本人の道徳観だけで守られているのではなく、道徳心を超えて
地域の一住民の力によって守られていることを実感しました。

はたして私がその力になれるかどうかわかりませんが、社会のためにがんばっていきたい
と思います。

合掌


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レストラン ryu [住職日記]

多気町隣の明和町金剛坂にあるレストランryuに初めて食事に行きました。
http://www.restaurant-ryu.com/
地元の食材を活かした料理をおいしくいただきました。多気町民としては、
伊勢芋をポタージュスープにしたてたのは驚きでした。
シェフの小倉龍介さん自ら料理の説明も軽快な口調でご説明いただき楽しい
食事の一時でした。このような方が地元にいることは幸せです。
お薦めのレストランです。


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陶芸展 H23.11.13 [住職日記]

妻の知り合いの方の陶芸家横山欣司さんの陶芸展を見に行きました。
『里山の工房めぐり』という企画展で、津市内のギャラリー等々で展示会を同時開催する企画です。
http://efu-furniture.com/event.html

横山さんは、多気町勢和に窯を構えた方で土肌が感じられる焼き締め中心の作品です。
奥様は自身で柿渋染をした見事な洋裁品を展示しておりました。
貧乏寺の私としては作品に手が出せるわけもなく、かわいい小学の娘さんが作った柄手ぬぐいと缶ボタンも販売しておりましたので、缶ボタンを一個かわせてもらいました。
娘さんのが一番多く売れたと笑っていらっしゃいました。
家族で協力してできるものがあることは幸せと感じました。

会場の稲垣邸は、元農家の立派な建物で主人の稲垣さんが、今回改装して初めてのイベント利用とのことでした。
広いお家ですが、稲垣さんはここら辺では普通の大きさですよと笑っていらっしゃいました。
普段は名古屋に住んで往来しているとのことで、実家の古民家を捨てずに新しい活用をされていることに感心しました。
社会の変化でこのような田舎の家々が徐々に消えていっていることは残念に思います。

新たな出会い、発見に感謝する一日でした。 


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保護司 H23.11.8 [住職日記]

地域からの要望・推薦を受け、身辺調査も無事通過(笑)し、11月5日付で保護司になることになりました。8日は辞令式と1回目の研修。思った以上に難しい法律上のレクチャーを受けました。びっくりしたのは、処遇は非常勤国家公務員という立場だそうで、渡された厚さのある標章バッジには菊の中に「法」のマークが。ただしボランティアなので給料はでません。
 罪を犯した人や少年の社会復帰を目指してのサポート活動は並大抵なことではないと感じておりますが、仏さまの教えを受けている者ととしては大切な、人様を救うことでは同じ大切なお役だと感じております。天台宗には保護司を担っている僧侶のグループ『天台宗保護司会』というのがあるので、さっそく10日宗務庁に寄ったついでに入会手続きを踏んできました。反社会的な罪を犯した僧侶のニュースを見聞して心を痛める昨今ですが、ニュースには取り上げられなくとも地道に保護司活動に参加して見えない形で社会に貢献している僧侶も多いことを知りました。
 どこまで貢献できるかわかりませんが、少しずつ経験を積んで学び、社会に貢献できる僧侶として実践していきたいと思います。合掌


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ロケットストーブを作って・・・ [住職日記]

いよいよ冬が近くなってきました。金剛座寺も朝方は冷えてきました。

お寺も住まいの新客殿戒光院も建物が大きいので温まらず、暖房代もバカになりません。去年は寒かったのでびっくりするぐらい灯油代がかかりました。

 なんとか、山に無尽蔵にある木や竹を利用して暖房費が節約できないかと、薪ストーブの計画も考えておりましたが、薪ストーブは本体自体の値段が高い上にスチールの安物だと持ちも弱く、煙突設置や薪を作る面倒さ。薪以外に竹を使うと火力で窯を痛めてしまうことがわかり、計画が進んでおりませんでした。その時に新しく見つけた情報がロケットストーブです(詳細はネットで調べてみてください)。自分で簡単に作れる上に薪ストーブよりも熱効率がよくそして完全燃焼なので排煙も少なく、煙突熱も利用できるすぐれもの。これで作れば生木や竹が利用できます。ドラム缶で作るノウハウを積むため、まずは簡単は一斗缶で作ってみることにしました。

111105_1227131.jpg 零号機完成。
作りはいたって簡単なもの。一斗缶に煙突をL字につけ、隙間を断熱剤(軽石パールライトを利用)で敷き詰めれば終わり。この断熱剤で囲まれた煙突部分がヒートライザーという機能部分で、断熱効果により高熱の上昇気流を発生させて燃焼率と流動エネルギーを作っています。煙突をつけると薪ストーブとは違い、煙突を横に這わせても煙が流れます。それでは零号機をいざ点火。

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最初は付きが悪かったものの、次第に小さな木端、竹枝だけでもすごい勢いで燃えました。その時にゴウゴウ音を立てることからロケットストーブと呼ぶそうです。燃焼率は、普通の薪ストーブの5~6倍だそうで、ヤカンをかけるとすぐ湯がわきました。

欠点
①完全燃焼で煙の少ないロケットストーブでも、燃え始めと燃え終わりではやはり多くの煙をだすこと。
②燃料材を立て掛けることができ便利と思ったT字煙突の口は、風の流れが弱いとやはり煙が逆流して焚口に出てくること。
③燃料材がよく燃え持ちが悪いこと。
④ヒートライザーの高さは、煙突直径の3倍以上ですが、やはり3倍では上昇エネルギーが弱いこと。4倍以上がお勧めか。

作る上においていろいろなノウハウを学べました。
現在、客殿に使えるロケットストーブの設計をしております。最初はドラム缶を考えましたが、思った以上に一斗缶でも熱エネルギーが高いため、加工が楽な一斗缶を利用する予定です。

はたしてこれで今年の冬の燃料代を抑えることができるでしょうか。楽しみです。


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